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桃月庵白酒さんの連載を始めました

本日創刊される「文芸カドカワ」(KADOKAWA)という電子雑誌で落語に関する連載を始めました。

 落語協会の真打・桃月庵白酒さんに連続でお話を聞いていくインタビュー連載で、タイトルは、

「落語研究会ただいま女子部員募集中」

 といいます。

 あまりといえばあまりなタイトルなのですが、これはお読みいただければ趣旨がわかると思います。
 もともと落語に関する連載を私がやりたいと思った理由は、「落語にそれほど関心がない人向けの落語入門って、どうしてお勉強を強いるんだろう」という疑問を感じたことでした。いや、落語という芸がどうやって成り立っているか、歴史的背景がどういうものかを知っていれば楽しみが深くなるのは確かです。しかし、たいていの入門書は、落語を楽しむための知識を与えてくれるのはいいのですが、そのプロセスがあまりおもしろくない。授業を一方的に聞かされているような気持ちにさせられるものばかりなのです。しかも、落語通の方が読むと「それ、知ってるし」と言われてしまうような内容になる(仕方ないのだけど)。

 つまり、それを読むこと自体が楽しい落語入門書というものがあまりないような気がするのですね。もちろん落語を聴く準備をするための本なのだし、それに目を通したら「はい、あとは自分で落語を聴いてください」でいいのかもしれないけど、本それ自体をもっと楽しめたほうがいいではないですか。

 そこで私が考えたのは、「存在が落語そのものである人に落語についての考え方を伺う」ことでした。もちろんそれはプロの落語家でなければなりませんし、読者と同じ現代人の感覚を持っている方でなければいけません。桃月庵白酒さんはまさにそういう落語家でした。

 中学・高校時代は野球部の部活に明け暮れ、

 大学時代は落語研究会に入ったものの、落語マニアとは言いがたい生活を送り、

 就職を目前にして突如落語家の道に目覚めてしまった。

 このプロフィールがなんとなく匂うではありませんか。

 駄目元で依頼をしたところ、なんと二つ返事で(かどうかは編集者経由なので知りませんが)引き受けてくださり、定期的に落語についてお話を伺うことになりました。記念すべき第1回は12月ということで年末の定番「芝浜」がテーマです。落語初心者の方もマニアの方も楽しめる内容に仕上がったと自負しております。どうぞお読みになってみてください。
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