〒160-0022
東京都新宿区新宿5丁目11-23 八千代ビル2F (「地鶏ちゃんこ料理・ぢどり家」の左、階段を上がる)<地図> TEL 03-6273-0430
■都営新宿線 新宿三丁目駅C6~8出口から徒歩5分
■東京メトロ丸ノ内線&副都心線 新宿三丁目駅B2出口から徒歩6分
平日650円均一(サラダバー&コーヒー無料)ランチ営業中。
ビーフシチューセット、Biri−Biriカレー (+日替わり)
←新メニュー:Ikana-Goラーメン(「いかなご」ベースの、節も魚粉も使わない全く新しい第三の魚系ラーメン/一日10食限定)
【会場】Live Wire 「ビリビリ酒場」新宿(←地図はこちらをクリック)
東京都新宿区 新宿5丁目11-23 八千代ビル2F
・都営新宿線「新宿3丁目」駅 C6~8出口から徒歩5分
・丸ノ内線・副都心線「新宿3丁目」駅 B2出口から徒歩8分
※Live Wire専用にオープンする新しいホームグラウンドです。
【開場】19:00〜 【開演】19:30〜
【出演】北原尚彦(作家、翻訳家、日本シャーロック・ホームズ・クラブ会員)、堺三保(SF・ミステリ評論家)
【入場料】前売り¥1500- 当日券:500円up
←チケットご購入の方はこのバナーをクリックしてください。
※なお終演後、出演者を交えてフリードリンク、フリーフード(2800円)の懇親会を開催予定です。参加希望の方は、購買画面でオプションの「懇親会」の項目を「参加する」に変更してお申し込みください。懇親会参加者には来場時にウェルカムのワンドリンクをサービスします。
「シャーロック症候群!」
~『ヴィクトリアン・アンデッド/シャーロック・ホームズvs.ゾンビ』とホームズ・リブート・ムーブメントの魅力
今「シャーロック・ホームズ」がアツい。
そもそも「ホームズ」の映像化・パスティーシュ物は枚挙に暇がないが、近年の「ホームズ物」には、趣向といい人気ぶりといい、驚かされる事が多い。
特に2009年に制作されたロバート・ダウニーJr主演の映画「シャーロック・ホームズ」は、ひとつの大きなエポックメイキング的作品だった。作中に派手なアクションシーンを導入、大胆な換骨奪胎ぶりが話題を呼んだ。原作の記述の間隙を突くのではなく、原作の記述を踏まえつつも、「解釈」によって“キャラクター性”を拡大して、再構築(リブート)するという方向性を開拓した。(リブート=Reboot「再起動」の意味で、長く続いたアメコミのシリーズなどで、アレンジや世界観を一新して最初から描き直す手法。)
また一方で、BBC制作のTVシリーズ『SHERLOCK』も、日本でも放映され大いに話題になった。現代に舞台を移し替え、スマートフォンを駆使する社会不適合者というホームズ像は、映画版よりもさらに大胆な「解釈」のアレンジでファンの度肝を抜いたが、原作の知的ゲーム性を現代のスピード感ある社会の中でリアルに蘇らせた傑作として、多くのファンの支持を得た(この作品の特集を組んだ「ミステリマガジン」(早川書房)は店頭売切れが続出したという。)。
「ホームズ・リブート」ムーブメントの勢いは、ついにアメリカのテレビにも波及。この秋からCBS放映のテレビドラマ『エレメンタリー(Elementary)』は、舞台をNYに移した現代版で、なんとワトソン役に中国系の女性(ルーシー・リュー)が起用されている。
さて、今年、このタイミングに『ヴィクトリアン・アンデッド シャーロック・ホームズvs.ゾンビ』(イアン・エジントン作/ダヴィデ・ファッブリ画:小学館集英社プロダクション)というアメコミが翻訳された。シャーロッキアンとしても名高い北原尚彦氏が翻訳を担当(関連リンク:「翻訳ミステリー大賞シンジケート」の北原氏のエッセイ「シャーロックレイジー」)。
物語は、1854年ヴィクトリア期ロンドンにおける、彗星通過の影響によるゾンビ発生事件が起点となる。一度は英国情報部によって秘密裏に処理されたものの、四十数年後に再びゾンビたちが復活してくる。その後ろでちらつくのは、ライバッハの滝で亡くなったはずのモリアーティ教授の影。迎え撃つホームズとワトソンのコンビ。果たして事件の黒幕の目的は何なのか、またロンドンに蔓延するゾンビパニックを、如何にして解決するのか?(この作品には、ジキル/ハイドやドラキュラ伯爵との対決を描いた続編もあるそうなので、引き続きの日本紹介が待たれるところだ。)
また時期を同じくして、BBC版『SHERLOCK』を軸にした『別冊映画秘宝シャーロック・ホームズ映像読本』が発売されることもあり、まだまだ「シャーロック症候群」の熱は上がりそうな気配だ。
今回のLive Wireでは、映像版からシャーロック・ホームズに興味を持ったばかりのライトファンから、バリバリのシャーロッキアンまで楽しめるように、『ヴィクトリアン・アンデッド』の訳者でホームズ研究家の北原氏と、ロサンゼルス在住、『エレメンタリー』はリアルタイムで鑑賞中のSF・ミステリ評論家堺三保氏の顔合わせで、気になる「 SHERLOCK」第三シーズンをはじめリブート・ムーブメントの行方と、さまざまなホームズ派生作品の楽しみ方を教わりたいと思う。