【話すのは義務ですか?】
Q、「観客も話すトークライブ」と聞いてますが、話すのは義務ですか? 話したくないんだけど、会場には居たいという人間は、行っちゃいけませんか?
A、通常のライブ同様、「聞くこと」「見ること」「空気感を楽しむこと」「飲むこと」「食べること」「眠ること」(ただし、床に「寝そべること」はNGです(笑))総てOKです。僕らは、そこに「出演者と話す」という選択肢をもうひとつ加えて、ライブの楽しみの幅を広げたいと思ったのです。
音楽のライブで、つい好きな歌を一緒に歌っちゃうことなんかもあるでしょ? あれぐらい自然な感じでいいと思うのです。逆に「話すより、じっと耳を傾けて話を聞きたい」という“アコースティック”な空気の時には、出演者側のメッセージを聞いていただく通常のトークショーの感じになると思います。それも場が創りだすマジックですから、結果として(お客さんは)しゃべらなくても、充実した内容だったと思ってもらえるなら、全然OKだと思うのです。(あまりにトークが寒すぎて、シーンとなっちゃった、というのはさすがにマズいですけどね(笑))
しゃべるのも、しゃべらないのも、自由。
とにかく、あなたが一番過ごしすい方法で「Live Wire」を楽しんでください。
【発言にルールはあるの?】
Q、喋りたいときはどうしたらいいですか? なんかルールみたいなものがあるんですか? それわかってないと、参加しちゃダメ、とか?
A、特別なルールは何もありません。強いて言うなら、席の移動だけはナシにしましょう。(おトイレとかドリンクを買いに行くのは別、ね)。出演者はステージで、客席のあなたは客席で。一部のリザーブ席(関係者、招待客用の席や、後述する「anonymous seat(顔出しNG席)」)以外は、フリーシート制にしますので、入場時にキープしたご自分の席で、ライブをお楽しみください。手を挙げてもらえば、マイクはお渡ししますので、声は張り上げなくて大丈夫です。
でも興が乗ってきたら、出演者が客席に乱入しちゃったり、お客さんをステージに引っ張り上げてしまう場合もあるかもしれないですね(笑)。それは場を盛り上げるMaster of Ceremonyの特権としてお赦しください。
とりあえず何か話したくなったら、意思表示から。まずアクションを起こしてください。手を上げてもいいし、声を掛けてくださっても結構。舞台から話しかける時もありますが、学校の授業で指名されるのとは違いますから、喋りたくなければパスしてもらっても構いません。好きなときに思った事をしゃべってください。
基本は、日常生活で友達や家族とお話されるときと同じです。会話の流れの中で相手の思いも踏まえ、自分の感じたこと、考えたことを話す。それだけで十分です。できるだけ、シンプルに行きましょう。
【いきなり当てられて混乱するかも…】
Q、手をあげてなくても、舞台から指名されることがあると書いてありますが。言いたいことは何となくあるんだけど、いきなりなにか言えっていわれても、考えがまとまらなくて困っちゃうんですけど…
A、ええと、これも「ルール」じゃなくて、「Live Wire」をより楽しむヒントだと思って聞いてください。
きっと会場に足を運んでみようと思ってくれる方は、出演者の考え方や、その日のテーマに設定している話題に、かなり深い興味をもっていて、自分なりの考えやーー結論は出ていなくても「この件に関してどう考えればいいんだろう」という疑問なんかを抱えていらっしゃるんじゃないかと思います。
だから、ライブに参加するぞ、と決めたらその日が来るまでの期間を、自分なりにそのテーマを自分の中で転がしてみたり、より深く考えるために資料に当たってみる、自分なりの準備期間として過ごしてみてはどうでしょう?
僕らの方でも、当日その思いをできるだけ上手くアウトプットしてもらえるように、事前にショップでチケット購入いただいた方には、あらかじめ「この回の出演者とどんな話をしたいですか?」というアンケートフォームに記入いただくようにしています。また当日も入り口でアンケート用紙をお渡しするようにしていますので、そこで一旦自分の考えをまとめてみてください。用紙は開演前に回収して、出演者に届けます。
指名させて頂く場合は、基本的にそのアンケートを踏まえて、話題の流れに沿ったものを選ぶことになります。ですから、いきなりということはありません。ご心配なく。
でも、あまりそれに縛られなくてもいいのです。我々もあなたという人を知らずに居ます。お話しする上で、どんな考え方をする人なんだろうという“とっつき”にするためのアンケートですから、当日の話の流れや、その瞬間の閃きで、アンケートに答えた中身と違う話になっちゃっても、全然構いません。どんなふうに話が転がっても、ガチガチの正解などありませんから。その瞬間一緒にお話することを楽しんでください。いい意味でのハプニングは大いに楽しみましょう。
【USTREAMの顔出しNGなんだけど…】
Q、イベントは動画でネット中継されるそうですが、顔出しは不味いんです。でも会場には行きたいし、出演者と話もしたい。どうすればいいですか?
A、あらかじめ予約時、もしくは当日券を買っていただく段階で、顔出しNGの方用には「anonymous seat(顔出しNG席)」を準備しておりますので、ご指定ください。ただ、指定の性質上、舞台から遠目の席になってしまいますが、それはご了承ください。
「anonymous seat」にお座りの方が発言されるときは、カメラを向けないか、もしくはカメラ前にバスカーテンのような“モザイク”紛いのベールを置くような工夫をしようと思ってます。(マスクをお渡しするような、ちょっと遊びのある演出の回もあるかもしれません(笑))
とりあえず、主催者としては顔出しNGの方には最大の配慮をしたいと思います。ただ、生の場ですので、うっかりミスもゼロとは言えないので、「anonymous seat」をお選びの方も、カメラが自分の方を向いていないか、確認してから発言される余裕を持っていただけると、さらに安全に楽しんでいただけると思います。
ちなみに、舞台から話しかけるとき、お名前を呼ぶこともあるかもしれません。顔出しはOKでも匿名希望という方もあるかもしれませんね。その場合は、当日お渡しするアンケート用紙に、予めハンドルネームなどをご記入ください。
「喋りたかったのに、結局当ててもらえなかった」
Q、お金出して参加して、喋りたくて手を挙げても、一回もマイクが回ってこなくて、そのままライブが終わっちゃった…なんてことになったらどうしてくれるの? 詐欺じゃない?
A、ううむ…。
このFAQは、「Live Wire」がスタートする以前の段階で書いています。これからこのイベントを創っていく段階で、こうなると一番ベストだなという“理想論”(逆に言えば「絵に描いた餅」)を言葉にしているので、きっと現実の運営上では今想像できていないようなトラブルも、たくさん起きるだろうなと覚悟して居ます。
「マニュフェスト」の類は現実に裏切られるのが常ですから。
だから可能なかぎり「ベスト」と同時に、「ワースト」のシチュエーションも想像するように努力して書いています。
例えば、このシチュエーションのようになってしまったら、最大の売りであるサービスを楽しんでもらえないことになりますね。これは、まさに「ワースト」のシチュエーション。でも、現実的な問題、立ち見まで含めて目一杯入場していただくような、大盛況のライブになった場合、120人ぐらいのキャパの会場なので、2時間強のライブだとして、その全員が喋りたいとなると、ひとり持ち時間は2分。一人当たり、質問一分、回答一分。事務的に全員にマイクを回していって、やっとという感じかなぁ…。楽しく話題を膨らまして、緩急ある形での「ライブ」にしていくのは相当難しいですね。とりあえず、出演者も観客もスタッフも、その時は、終電ギリギリまで頑張りましょう。
それでも、不幸にして漏れ落ちが生じてしまった時は、ごめんなさい。当日は無理かもしれませんが、同じ出演者の次回ライブを企画しますので、そこに無料ご招待するという形などで、出来る限りの対応を考えます。
ですから、もしそういう不満が生じたときは、まず意思表示をお願いします。お帰りになる際にスタッフに伝えて貰っても構いませんし、この公式ページの連絡フォームなどを使って頂いても結構です。まず、そのご不満をぶつけてください。それも含めて受け止めるのが「車座ダイアログ」の精神だと思うので、精一杯頑張ります。
ただ、イベントのパッケージとしてご発言のチャンスが準備できない場合でも、いただいたアンケートには必ず目を通しますので、あなたの思いや疑問などをライブのどこかに反映するように努力します。
USTREAMで全部流しちゃうのは何故?
Q、USTREAMでライブ全編を流すそうですが、有料の入場客は損じゃないですか? 某有名店みたいに、前半だけにしないのは何故ですか?
A、ずっとこのスタイルで行くかどうかは、最初の何ヶ月かやってみてからだと思うのですが、まず僕らの存在を広く認知してもらいたい、という意味でUSTREAMの全編放映を考えました。尻切れトンボではきっと見てる人が良さを感じてくれないのではないかと思うのと、「Live Wire」の“ウリ”は出演者の話だけではなく、やはり“一緒になって話す”ことにあるので、入場料の分の“楽しみ”は、喋りに参加することで感じてもらいたいのですね。
だから、あえてUSTで見ている皆さんには、一個ハンデをつけたいと思います。
UST中継はあくまでソフトウェアで言えば「お試し版」ですから、ちょっと物足りない感じがないと意味が無いので、基本的にネットで観覧中の方は出演者との質疑応答はできません。それは会場に来た人の特権なので、そちらを全面的に優先します。
例えば海外に居ます、あるいは地震の被災地に居ますというような方や、すごく話の流れの中で重要なコメントなどは、事情を汲んで拾い上げるかもしれません(これはすごくあってほしくないことだけど、当日入場者が少なくて会話が寂しい時なんかは、“止むえ終えず”ね(笑))。ただそれは例外です。
Live Wireはリアルタイムで、会場に来た人が一番楽しめるイベントであってほしい。
そのあり方だけは、変えないつもりです。
あと、「ただ見では心苦しいな」、あるいは「面白い物を見られたので感謝したい」という方も多いと思います。そういう方々が、リアルタイム中継の最中や、アーカイブを見て「投げ銭」で応援してくださる場合は、通信欄を使って、出演者に質問や激励のメッセージが送れるようになっています。メッセージは主催者が責任をもって、出演者の方に届けます。返答をするかないかは、出演者の方の意志に任せますが、きちんとしゃべりの中身を評価をしてくれた観客には、きちんと向きあっていただけるのではないでしょうか。
Tippingって意味あるのかな? お金が取りたいなら、無料UST中継は最初から有料にすればいいのに
Q、USTREAMで面白さを判ってもらいたいのはわかりますが、投げ銭って中途半端な気がする。お金取るだけのクオリティがあると思うなら、最初から有料でいいんじゃないですか?
A、本来、Live Wireは会場で完結するイベントです。有料入場者は、話してみたい出演者と同じテーマを共有し、話しをし、場の空気を味わい、そのことで満足を得る。音楽のライブや演劇などは、大半そういう形で消費されます。そして、ライブレコーディングやテレビの中継やDVD化という形で、二次使用される場合もある。
ただトークショーは、確立された芸ではないし筋書きもないので、毎回毎回どんな内容になるかはわかりません。まして観客が参加するLive Wireスタイルの場合、ホストの話術や持っている情報だけで一定水準を保証できるものでもない。
音楽の例えのままで言うなら、メンバーの固定したプロの音楽ではなく、プロアマ混合の“セッション”のようなものです。曲目はある程度決まっていても、どんどんアドリブで展開していくし、“演奏水準”もまちまちです。だからこそスリルがあるし、参加するお客さんもワクワクしてもらえるのだと思います(そして同時に“指揮者”を務める出演者の側にも)。
だから事前に固定した「値札」をつけようがない。
決して、フリー(無料)の見放題サービスのつもりではありません。
その日の中身によって、お客さんが「見てのお帰り」で値段をつけるのが一番フェアだと思うのです。だからTipping(投げ銭)の仕組みを採用しました。自分の納得具合、感動具合に応じて、100円から始まって、500円、1000円、10000円と好きな値付けができるよう設定してあります。是非上手に使ってくさだい。
現在、ネットでは「コンテンツは無料」という発想が行き渡り、多くのプロフェッショナルが作品をどうマネタイズ(お金に)するかを模索しています。特にジャーナリズムは、日々新鮮な情報を提供しなければ意味が無い。けれど、“ネット情報は無料”という壁に阻まれて、どんどんビジネスとして衰退している。一般ユーザーの無料blogに囲まれながら、ビジネス化する方法論は、係る経費を湯水のように先行投資しなければならず、それに見合うだけの回収をできる保証がないからです。
けれど、情報提供者、コンテンツ制作者の流した汗に対して、すべてのネット住民が「はいご苦労さん」で口を拭っているとは思えないし、思いたくもない。むしろ面白かったものには積極的に報酬を提供したいと感じているのではないか、という若干性善説的信頼も込めて、Live WireではTippingを採用しました。なによりネットでも、出演者のエネルギーに、そして与えられた感動に対して、きちんと報いる風習が存在して欲しいという、僕らなりのささやかな自己主張の現れでもあります。
当然面白くなければ、一円の収入にもならない。
それは致し方ないと思います。ネットの「フリー」の感性は昨日今日できたものではないので、ハードルは非常に高いと思います。それを越えていこうと思うなら、僕らも、出演者も腰をすえて番組作りをしていかねばならない。もちろん、「金払わない奴は見るな」という意味ではありません。本屋の立ち読み同様、本当にあなたに必要な商品だと感じないものに、お金を払う必要はないと思います。
でも、ネットに文化を定着させていくためには、「表現者への感謝」をきちんと金銭に還元する流れは定着して欲しい。ささやかな試みとしてご利用ください。
オマケ編【当日料金が掛からない“裏技”なんてあるの?】
Q、当日料金は高くなるの? また、こっそり負けてもらえる方法とかないですか?
A、当日券での入場料金は、プラス500円です。でも、裏技があります。
「Live Wire」は始まったばかりのイベントなので、知名度アップが急務。まずTwitter、やFacebookでLive Wire公式アカウント(@golivewirecom)をフォローしてください。イベント告知をリツィートしてくれたり、イベントに期待することなんかをつぶやいて「Live Wire」の口コミに協力してくださる方なら、当日料金なんかナシで結構。
当日券を買うとき、こっそり「@golivewirecomのフォロワーです」と自己申告してください。ただし、何もしてないのに嘘つくような人は来ちゃダメ!
↑嘘です(笑)。こんな裏技までしっかりチェックしてくれてるあなたは、それだけでトモダチ価格OK。「お代は見てのお帰り」じゃないけど、もし面白かったなと感じた時は、感想なんかをちょこっと書いて広げてくださると嬉しいです。
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