Archive #45

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Live Wireのホームグラウンド「Biri-Bire酒場」

〒160-0022
東京都新宿区新宿5丁目11-23 八千代ビル2F (「地鶏ちゃんこ料理・ぢどり家」の左、階段を上がる)<地図> TEL 03-6273-0430
■都営新宿線 新宿三丁目駅C6~8出口から徒歩5分
■東京メトロ丸ノ内線&副都心線 新宿三丁目駅B2出口から徒歩6分

Ikana-Go.jpg平日650円均一(サラダバー&コーヒー無料)ランチ営業中。

ビーフシチューセットBiri−Biriカレー (+日替わり)
←新メニュー:Ikana-Goラーメン(「いかなご」ベースの、節も魚粉も使わない全く新しい第三の魚系ラーメン/一日10食限定)

【これからのPPV中継予定】 2/1(金)19:30〜杉江松恋のガイブン酒場#3
【blog最新】トークライブ「Live Wire」Inside :シリアを闊歩する「戦場の見学者」

Live Wire#45

LEFKADA450x160.jpg8/31(水)ミステリ酒場番外編「納涼!夏のゾンビ祭り」

「ゾンビへの異常な愛情〜我々は如何にして恐れることを止め、ゾンビを愛するようになったか?」
zombifes2011cut+.pngおまたせしました! 5月の「スティーブン・キング酒場」で予告されておきながら、ずっと実施が遅れていた「納涼!夏のゾンビ祭り」が、8月最終日ついに実現します。
 出版不況が言われて久しい中、世にはどういうわけかゾンビ関係の出版物がどんどん増殖中。昨年の「WORLD WAR Z」や「高慢と偏見とゾンビ」のヒットに刺激されたのか、今年も日本未公開ゾンビ映画をも網羅した300本超を総解説した「ゾンビ映画大マガジン」(映画秘宝)やTVドラマシリーズ「ウォーキング・デッド」の原作アメコミ本(飛鳥書房新社)など映像絡みの出版が相次ぎ、小説も「ぼくのゾンビライフ」(太田出版)「憎鬼」(武田ランダムハウスジャパン)などが引きも切らない勢い。食品業界でもゾンビテーマの商品が売り出される始末。なぜ今日本はここまでゾンビに埋め尽くされようとしているのか? その答えは簡単。そこにはゾンビを愛するフリークたちがいるから! 
 ならば夏の一夜にそのフリークたちを集めて、あまり普段親兄弟友人には明かせない“ゾンビ愛”をとことん語り合ってみようではないですか。この夜の発売を目指して、ゾンビTシャツデザインコンテストも開催。出版各社も在庫を持ち寄ってゾンビ商品屋台を出す予定。ならば、いっそゾンビコスプレコンテストもやってみたい。どこまで続くかゾンビ企画の数々。 君もゾンビになり切って、8月最後の「Night Of The Dead」をワルノリで埋め尽くすのだ! 【司会:杉江ゾンビ松恋(ポスター右)】


 さて、今回のトークテーマは、当初、“走ってしまったり、“ヒューマンだったりしてはゾンビじゃない!”と大上段に振りかぶって 『ゾンビ原理主義:ロメロの原点を忘れた2000年以降のゾンビ映画は全てクズである!』という硬派な感じで設定していたのですが、上映作品をみていくと決してクズばかりでは無いんじゃないかという、ゾンビ映画の現状が浮かび上がってきました。

 当然、どうしようもない低予算B級作品も多いんですが、ゾンビを狂言回しに使いながら人間ドラマをじっくり描いた作品や、“お約束”を逆手にとったコメディなど、ゾンビを社会批判の武器に使うロメロ作のような骨太の主張こそないものの、小粒でも味のある佳作が沢山作られている“ゾンビ映画の現在”が見えてきた気がします。

 そこでテーマは微妙にシフト。

「ゾンビへの異常な愛情〜我々は如何にして恐れることを止め、ゾンビを愛するようになったか?」

この切り口で2000年以降の出版も含めたゾンビブームは何故起きているのか、楽しく総括してみたいと思います。

 以下は、パネラーの伊東さんが当日上映予定で厳選した、2000年以降製作の日本未公開作品(予告編)のリスト。既にネットで見られるモノも多いですが、この豪華メンバーで一緒にゾンビを語りながら観れば、ゾンビ文化論、映画論、そしてゾンビ愛がみっしり溢れたトークになるであろうこと請け合い。

 ゾンビだいすき人間には堪らないディープな夜をお届けします。

<上映予定作品15作決定> 

特にこの上位5作には是非注目を!

2008 The Dead Outside.jpg2008年 「The Dead Outside」☆  監督・脚本:ケリー・アン・ムラニー (イギリス)

 人間を凶暴化させるウィルスが蔓延、妻子を失った主人公は一人スコットランドの田舎へ避難する。農家に一人暮らす暗い影を背負った16歳の少女との共同生活が始まり、徐々に打ち解けていくが、その辺地にもやがて感染者たちが襲ってくる…。喪失感と孤独、感情のドラマをじっくり描く、『28日後…』を彷彿とさせるシリアスな作品。
<一足先に見ちゃえ!というかたは Click!


2008Deadgirl.jpg2008年 「Deadgirl」 ☆ 製作・監督:マルセル・サルミエント、ガディ・ハレル 脚本:トレント・ハーガ (アメリカ)

 落ちこぼれ高校生の二人が、元精神病院の地下でベッドに縛り付けられた全裸美女を発見する。主人公は玩具にすると言い出した友人と大喧嘩になり、負ける。友人は彼女をレイプ。途中で首の骨を折って殺してしまう。だが数分で女は蘇ってくる…。友人がゾンビを性奴隷にして監禁拷問する異常状況で、傍観者として苦悩する青年の心理を描く、ゾンビ版「隣の家の少女」。



2008i-sell-the-dead-20090720050224180.jpg2008年「I Sell the Dead 」☆ 監督・脚本:グレン・マッケイド

 19世紀のアイルランド、アーサーとライリーの死体泥棒コンビは、マッドサイエンティストに死体を売っていた。女ヴァンパイアなどモンスターの死体を掘り出して大儲けした二人は、難破船に眠るゾンビをめぐって残忍な同業者と対立する騒動に巻き込まれていく。B級テイスト満載のホラーコメディアクション。監督が視覚効果のスペシャリストだけに低予算ながら、ゴシック風味を上手く演出している。



c00033_400.jpg2009年 「ZMD: Zombies of Mass Destruction」☆ 監督・脚本:ケヴィン・ハメダーニ(アメリカ)

 イラク戦争最中の2003年、イスラム原理主義のバイオテロによって街にゾンビが大量発生。イラン系アメリカ人の主人公は恋人の家に逃げこむも、父親にテロリスト扱いされ拷問を受けるハメに。ゲイ青年は恋人との関係を母親に告白したが、母親がゾンビ化。逃げ込んだ先の教会で牧師や信者に迫害される…。911以降のアメリカの愛国衆愚状態を、下品なスプラッタ描写で笑いのめした社会派ゾンビコメディ。



zombie_girl_the_movie.jpg2009年 「Zombie Girl: The Movie」☆ 製作・監督:ジャスティン・ジョンソン、アーロン・マーシャル、エリック・マック

 12歳の映画好き少女エミリー・ハギンズが、『アンデッド』(03)を観たことをきっかけにゾンビ映画に目覚め、周囲の大人の協力を得ながら自ら監督脚本の長編『Patheoge』を製作開始。予算不足やスケジュール問題(学校の宿題に追われた(笑))撮影済みビデオの上書きなどのトラブルにぶつかりながら、健気に夢を実現していく姿を描く感動の異色ドキュメント(エミリーちゃんの無邪気な笑顔がイイ!)。ゾンビのみならず怪奇映画に取り憑かれたファンなら、皆が共感できるであろう“12歳の初心”の物語。



<プチオススメ:個人的にこの作品も是非見たい!>

2009 doghousecover.jpg2009年 「Doghouse」☆ 監督:ジェイク・ウエスト(イギリス)

離婚で落ち込んだ仲間を慰めようとマイクロバスの旅に出た、イケメン、ゲイ、ホラーオタク、デブなど、男臭い6人男。ところが目的地の村は、女だけがゾンビになる病原菌に侵されており、ウェディングドレスやネグリジェに身を包んだ女ゾンビ軍団が襲いかかってきた。村の生き残りの軍人を加えた“7人のボンクラ”が、フェミゾンビ軍団と戦う、寓話的なコメディ。
<一足先に見ちゃえ!というかたは Click!


<ゾンビバブルの是非を問う9作>

2002mucha-sangre.jpg2002年「Mucha sangre」 監督・脚本:ペペ・デ・ラス・エラス(スペイン)

 スペイン版『ブレイン・デッド』と呼ばれる作品。犯罪者コンビがゾンビ軍団と死闘を繰り広げる展開は『フロム・ダスク・ティル・ドーン」の影響が見える。身体の何処を切られても、切り株から再生してくるゾンビが登場。このゾンビを操る悪の◯◯◯宇宙人の正体が唖然。スプラッタと、SF下ネタコメディの融合作品。



2004Die Nacht der lebenden Loser (Night of the Living Dorks).jpg2004年 「Die Nacht der lebenden Loser (Night of the Living Dorks)」監督・脚本:マティアス・ディンター(ドイツ)

モテない高校生の主人公があこがれの美少女を落とすべく、ゴス少女のブードゥ教の儀式を受けた直後、交通事故に遭いゾンビ化。不死身の肉体を活かしてラグビー選手として大活躍するというアメリカン青春ボンクラコメディ風作品。




2005zombiez.jpg2005年 「Zombiez」 監督・脚本:ZWS(ジョン・バッカス)

 帰宅途中の黒人人妻が、鎌で人を殺して内蔵をむさぼり食うのを目撃、この怪人に追われる。一度は警察に助けられるも、帰宅後、深夜家のドアをノックする音が…。ストーカー・ゾンビとと主人公の追いかけっこ(というか主演女優のお尻をひたすらスティディカムで撮影するだけ)のみで全編が展開する。



2006The8thPlague.jpg2006年「 The 8th Plague」 製作・監督:フランクリン・ゲレロ・Jr(アメリカ)

 両親の一周忌を前に、キャンプに出かけたまま失踪した妹。彼女が残した地図には、封鎖され廃墟となった刑務所に印が。友人たちとこの刑務所に向かった姉たちを、太古からの邪悪な存在が待ち受ける。ゾンビ化した登場人物がひたすら殺しあう80年代スプラッタテイスト濃厚な低予算グロムービー。



2006Special-Dead.jpg2006年 「Special Dead」製作・監督:トーマス・L・フィリップス、ショーン・シモンズ

 知的障害者専用のキャンプ施設のカウンセラー・マックは同僚とセックスばかりしているエロ職員。キャンプファイヤーの最中に襲いかかってきた食人ゾンビを、愛用のヌンチャクで迎え撃つが…。ゾンビの噛み痕や皮膚の腐乱状態などを作りこんだメイクが見どころのスプラッタコメディの珍作。



2007Forest-of-the-Dead.jpg2007年 「Forest of the Dead」 製作・監督・脚本・撮影・特殊メイク:ブライアン・シングルトン 

 車での旅行中閉鎖されたキャンプ場に来てしまった十代の若者が、そこで一夜を過ごしたためにゾンビ化。仲間同士で喰い合うという「13日の金曜日」&「死霊のはらわた」的な低予算ムービー。




2007Rise of the Dead.jpg2007年 「Rise of the Dead 」監督:ウィリアム・ウェディグ

 かつて我が子を養子に出した若い母親が、行く先々でさながらゾンビと化した隣人や家族に襲われ、命からがら逃げまわる。ストレートなゾンビモノではなく、“人を襲う得体のしれないモノ”という、コンセプトのみなぞった“ゾンビ風味”作。





2008last-of-the-living.jpg2008年 「Last of the Living」 製作・監督・脚本・音楽・出演:ローガン・マクミラン

 未知のウィルスで世界中がゾンビとなった世界。しかし、感染を逃れたお気楽三人男はショッピングモールで物を漁り、無人の豪邸を渡り歩いて豊かに楽しく暮らしている。しかし、ゾンビ菌の血清を作ろうという美人科学者出会い、ゾンビだらけの研究施設への侵入の手助けを買って出る。



2008年 「Mangue Negro.jpg2008年 「Mangue Negro」 (Brain Dead Zombies) 監督・脚本・撮影・特殊効果・デジタル効果:ロドリゴ・アラガオ(ブラジル)

 文明から切り離されたような極貧の村に水質汚染の波が押し寄せ、漁業が壊滅状態に。そしてマングローブの林から、突如ゾンビが襲いかかってきた。気弱だった主人公は恋人を守るためライフルと手斧で対決。ほぼCGレス、700ガロンの血糊を使用したという、豪快な生首切断や頭部破壊の描写は、80年代スプラッタ全盛期を彷彿とさせ、伊東美和をして「ゾンビ映画の殿堂入りしてもいいんじゃないか」と言わしめる程の迫力。


「納涼ゾンビ祭り記念Tシャツ」デザインコンテスト募集のお知らせ

 Live Wireでは、好評“ミステリ酒場”シリーズ第三弾として、「納涼ゾンビ祭り」を開催します。
 夏のお祭り感をさらに盛り上げるため、ゴアでオシャレな「ゾンビTシャツ」を製作することになりました。つきましては、そのデザインを公募します。ゾンビ愛溢れるあなたのおぞましいデザインで、「ソンビ祭り」の会場を埋め尽くしてみませんか?

【応募要項】
 基本はシャツ前面 35x35センチを想定したデジタルデータ(フォトショップかイラストレーター形式)。可能ならシャツの型紙へのレイアウトも添えてください。トータルデザインとして、45x45の大型デザインや、肩口やバックプリントを加えることも可能としますが、(制作価格にドンと乗っかってきてしまうので(汗))選考的には不利になるかも。コレは想定外の大傑作という自信のある方以外は、基本フォーマットでお願いします。
【締め切り】
 2011年8月15日まで(28日まで延長します!)
【応募方法】
 プロ・アマ、年齢、国籍など不問、どなたでも応募できます。
【著作権】
 Tシャツやグッズに採用されたデザインの著作権は主催者に属するものとなります。
【賞】
 デザインを採用された方には、売上から規定のキックバックを進呈します。
【送付先】
 info@go-livewire.com (お名前、連絡先の住所、電話番号を明記のこと)

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4月12日(木)「こんな時だからあえて、恋を“自粛”しない生き方」
島田佳奈 (All About 恋愛ガイド)

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