〒160-0022
東京都新宿区新宿5丁目11-23 八千代ビル2F (「地鶏ちゃんこ料理・ぢどり家」の左、階段を上がる)<地図> TEL 03-6273-0430
■都営新宿線 新宿三丁目駅C6~8出口から徒歩5分
■東京メトロ丸ノ内線&副都心線 新宿三丁目駅B2出口から徒歩6分
平日650円均一(サラダバー&コーヒー無料)ランチ営業中。
ビーフシチューセット、Biri−Biriカレー (+日替わり)
←新メニュー:Ikana-Goラーメン(「いかなご」ベースの、節も魚粉も使わない全く新しい第三の魚系ラーメン/一日10食限定)
思えば、謎の多い人である。昨年4月、アフガンでタリバン幹部取材中に拘束され、消息不明となったニュースは日本中を駆け巡った。その後、Twitterを通じての生存確認、そして5ヶ月ぶりの解放というこのドラマチックな展開を、メディアは大きく扱った。“戦場カメラマン”渡辺陽一氏の露出が頂点に達していた時期でもあり、帰国後の彼にも華やかなスポットが当たるかにも思えた。が、意外にも、彼に言論の舞台を与えるメディアは殆ど無かった。何故?
帰国後パスポートの再発給を受けると、すかさずアフガンへの再渡航を志願。だが外務省はビザ発給を渋る。2001年には動乱のチェチェン共和国で行方不明になり、翌年、ロシアの通信社の記事で「日本国籍のチェチェンテロリスト」と名指し報道。2004年にはロシア連邦イングーシ共和国で秘密警察の拘束を受け、国外退去処分を受けている。何かと“トラブル”の匂いがつきまとう取材の数々。むしろここで謎なのは、どんなに邪魔が入っても折れようとしない、彼の海外取材へのモチベーションの強さだ。何故、そうまでして銃弾飛び交う戦地に拘るのか?
私生活でも謎は尽きない。硬派な“戦場ジャーナリスト”のイメージとは裏腹に、中野の5LDKのアパートで、複数の未婚女性とのシェアハウス暮らし。それをまたTwitterを通じて「ギャルハウス」と露悪的に語る。また、国外取材の道が閉ざされた半年近くの間、彼はまたもTwitterを舞台に、日垣隆氏や烏賀陽弘道氏など名うての文筆家たちとのバトルに興じて見せたりもした。
こうした“ご乱行”の数々も(余計なおせっかいではあるが)また謎ではある。テレビ新聞を通じて拡散された「孤高のジャーナリスト」のイメージを自ら掻き消そうとするかのように、ネットで暴れまわる彼は、その実、異様に腰の低い人当たりの良さを見せる人物であったりもする。そのギャップたるや眩暈を誘う。いわれのないこの“ネット弁慶”ぶりは、また何をモチベーションに続けられているのか?