〒160-0022
東京都新宿区新宿5丁目11-23 八千代ビル2F (「地鶏ちゃんこ料理・ぢどり家」の左、階段を上がる)<地図> TEL 03-6273-0430
■都営新宿線 新宿三丁目駅C6~8出口から徒歩5分
■東京メトロ丸ノ内線&副都心線 新宿三丁目駅B2出口から徒歩6分
平日650円均一(サラダバー&コーヒー無料)ランチ営業中。
ビーフシチューセット、Biri−Biriカレー (+日替わり)
←新メニュー:Ikana-Goラーメン(「いかなご」ベースの、節も魚粉も使わない全く新しい第三の魚系ラーメン/一日10食限定)
【出演】Hope Japan
藤田正樹(Ph.D 生物学、放射線技術、除染技術)・堀清次(Ph.D 生物学、放射線取扱主任者)・竹内容堂((社)ホワイトレイブン)・額賀順子(nuuno)・高野正巳(社)ホワイトレイヴン長浜支部
【時間】開場19:00〜 開演19:30〜(約二時間)
【場所】トークシアターなんば紅鶴
東北大震災から約10ヶ月。最近福島で先天性異常を抱えた子供が生まれ、その原因が原発から漏れた放射能であると声高に主張しだしたジャーナリストが居る。脱原発運動の旗手としてクローズアップされることの多い、その方面では影響力が大きい人物の発言だけに反響は大きかった。
だが、よくよく考えてみると、この話、因果関係ははなはだ怪しい。先天性異常児は一定の割合でどこの県でも生まれており、放射能との因果関係も立証されていないからだ。
「スクープだ!」と騒ぎ立てたご当人は、水俣病を例に挙げ(※踊るようにふらふらした足取りの猫が大量死した「踊り猫病」の新聞報道が、水俣病発生報道の嚆矢)“一匹目の猫の奇態を報じることがジャーナリズム”と断じてはばからない。
仮に『先天性異常の赤ん坊が、世界で初めて原発事故後の福島で生まれた』というのならまだしも、こうしている今も原発事故とは全く無関係に、世界のどこかで先天性異常児は生まれ続けている。彼の「スクープ」とやらは「一匹目の猫」でもなんでもない。ジャーナリズムの名の元に非科学的な情報操作でオカルト陰謀論的な恐怖を煽り、「ワルモノ探し」の気分が世に蔓延するほうが、放射能被害よりよっぽど恐ろしい。
3.11以降、僕らはこんな滑稽な例を山ほど見てきた。そもそも僕らは恐怖に弱い。自分が、そして家族や友人が生命の危機に晒されていると感じると、理性が麻痺してしまう。だが、因果関係も明確ではないヒステリーで罪もない「魔女狩り」を煽り立てても何の解決にもならない。
今僕らがしなければならないのは、今回の事故で何が起きたかをきちんと把握すること。そして放射能の何が恐ろしいか、恐ろしくないか、今起きている事故の影響は実際どうなっているのかを、冷静に知ること以外にない。
今回この講座を担当してくれるHope Japan(High-resolution Online-map Project for East-Japan)は「東日本大震災による放射性物質拡散範囲を確認する為の、高精度オンラインマップ作成プロジェクト」。メンバーは、生物学博士号を修め、同時に放射線技術、除染技術の専門家として働いてきた経歴を持つ。いわば疫学と放射線知識の両面のプロであり、「わかっていること」=「科学的見地から明示出来ること」と「わからないこと」の線引きが明確なので、その点で信頼が置けると考え出演をお願いした。ーー特にメンバーの一人、藤田正樹氏は、震災直後から軽率な放射能被害を言い立てる妄想Tweetに対し@iina_kobeのアカウントで、冷静な批判を浴びせてきた人でもあり、トンデモ放射能被害の幻想には、辛口の意見でズバッと対処してくれそうだ。
ガイガーカウンターを常時ポケットに持ち歩き、デモだ、脱原発だ、避難だと単刀直入に「行動する」のもいいが、「ちゃんと怖がる」ための基礎知識をまず固めてからでも遅くない。というか、真の安全に達するにはそのほうが早いのだ。