Archive #99

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Live Wireのホームグラウンド「Biri-Bire酒場」

〒160-0022
東京都新宿区新宿5丁目11-23 八千代ビル2F (「地鶏ちゃんこ料理・ぢどり家」の左、階段を上がる)<地図> TEL 03-6273-0430
■都営新宿線 新宿三丁目駅C6~8出口から徒歩5分
■東京メトロ丸ノ内線&副都心線 新宿三丁目駅B2出口から徒歩6分

Ikana-Go.jpg平日650円均一(サラダバー&コーヒー無料)ランチ営業中。

ビーフシチューセットBiri−Biriカレー (+日替わり)
←新メニュー:Ikana-Goラーメン(「いかなご」ベースの、節も魚粉も使わない全く新しい第三の魚系ラーメン/一日10食限定)

【これからのPPV中継予定】 2/1(金)19:30〜杉江松恋のガイブン酒場#3
【blog最新】トークライブ「Live Wire」Inside :シリアを闊歩する「戦場の見学者」

Live Wire#99
6月15日(金)

douraku450x165.jpg『黄色い部屋はいかに改装されたか?』増補版・刊行記念トーク
Why done it ? ーー何故、今『黄色い部屋』をリノベーションするのか?

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【出演】法月綸太郎、小森収、杉江松恋
【日時】2012年6月15日(金)開場19:00〜 開演19:30〜(約二時間)
【会場】道楽亭 Ryu's Bar
  東京都新宿区 新宿2丁目14-5 坂上ビル1F
【入場料】前売り¥1500- (懇親会参加の方は+2500円) 当日券:500円up
※終演後、出演者を交えてフリードリンク、フリーフードの懇親会を開催予定です。参加希望の方は、購買画面でオプションの「懇親会」の項目を「参加する」に変更してお申し込みください。懇親会参加者には来場時にウェルカムのワンドリンクをサービス。
※懇親会参加予定のないお客様は、イベント中の飲食用に当日別途ドリンク&フードクーポン1000円(3枚相当)をお買い上げください。


 21世紀も、最初のディケイドを終えた西暦二千十一年、都筑道夫『黄色い部屋はいかに改装されたか?』が、版元を改め、増補版として再刊行された。これを“事件”と呼ばずして、なんとしよう。

 そもそも旧晶文社版は、本格ミステリーマニアにとって必携の名著。社会派推理小説が幅を利かせていた七十年代に、あえて名探偵の復活を提唱、「パズラー」という颯爽とした呼び名で謎と論理のエンターテイメントを定義づけ、気息奄々としていた本格ファンの喝采を浴びた。その後、横溝正史のリバイバルヒットや、新本格という大きな揺り返しのムーブメントも起き、本格推理は王道に戻った。

 初刊行から四十年。著者も鬼籍に入り、『黄色い部屋』も当初の役割を終えたかに見えた21世紀に、あえてその復刊に踏み切った出版社がある。都筑のミステリエッセイを精力的に刊行してきたフリースタイル社だ。都筑の主張を補う関連エッセイや、本書の主張に異を唱えた佐野洋との「名探偵論争」を加えたスペシャルエディションに仕上げている。

 だが、今回『黄色い部屋』に施された、“リノベーション”は、単なるノスタルジアや、“歴史の教科書”としての復刊にしては、念が入りすぎている。爛熟期といってもいい現在の本格ミステリの市場に投げ込むには、それなりの“動機”があるはずだ。今回のトークでは、編集にあたった小森収、そして濃厚な解説を寄せて本書の復活に華を添えた法月綸太郎の両氏に、その“企み”の焦点をじっくり語っていただこうと思う。

 奇しくもイベント翌日は、本年度の「本格ミステリ大賞」贈呈式。
 今回のダブル受賞作の一つ、城平京『虚構推理 鋼人七瀬』は、現在趨勢を誇るライトノベルの領域から生まれた異能の本格作品。“論理で真相を解き明かす”のではなく、“真相を隠蔽するための論理を組み上げる”という、本格推理の謎解き構造自体を“逆立ち”させた超問題作でもある。ーーかつて都筑道夫が練り上げたパズラーの定義や、ラノベのキャラクター主軸の作劇法に通底する「名探偵復権論」は、21世紀最前線のこうした作品を読み解く上でも有効なのか? 『黄色い部屋』のさらにその上に、“屋上屋を重ねる”、本格ミステリ談義に期待しよう。


 

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4月12日(木)「こんな時だからあえて、恋を“自粛”しない生き方」
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