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Live Wire #99
2012年6月15日(金)
新宿2丁目 / Ryu's Bar 道楽亭「黄色い部屋はいかに改装されたか」増補版・発刊記念トーク
Why don it ? なぜ今。『黄色い部屋』をリノベーションするのか?     
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 21世紀も、最初のディケイドを終えた西暦二千十一年、都筑道夫『黄色い部屋はいかに改装されたか?』が、版元を改め、増補版として再刊行された。これを“事件”と呼ばずして、なんとしよう。

 そもそも旧晶文社版は、本格ミステリーマニアにとって必携の名著。社会派推理小説が幅を利かせていた七十年代に、あえて名探偵の復活を提唱、「パズラー」という颯爽とした呼び名で謎と論理のエンターテイメントを定義づけ、気息奄々としていた本格ファンの喝采を浴びた。その後、横溝正史のリバイバルヒットや、新本格という大きな揺り返しのムーブメントも起き、本格推理は王道に戻った。

 初刊行から四十年。著者も鬼籍に入り、『黄色い部屋』も当初の役割を終えたかに見えた21世紀に、あえてその復刊に踏み切った出版社がある。都筑のミステリエッセイを精力的に刊行してきたフリースタイル社だ。都筑の主張を補う関連エッセイや、本書の主張に異を唱えた佐野洋との「名探偵論争」を加えたスペシャルエディションに仕上げている。

 だが、今回『黄色い部屋』に施された、“リノベーション”は、単なるノスタルジアや、“歴史の教科書”としての復刊にしては、念が入りすぎている。爛熟期といってもいい現在の本格ミステリの市場に投げ込むには、それなりの“動機”があるはずだ。今回のトークでは、編集にあたった小森収、そして濃厚な解説を寄せて本書の復活に華を添えた法月綸太郎の両氏に、その“企み”の焦点をじっくり語っていただこうと思う。
(イベント告知文より)

 だが、実際のトークでは、むしろ「都筑道夫はなぜ『黄色い部屋』を書いたか?」に話題は集中。少年時代に『黄色い部屋』の影響を濃厚に受け、自らもシリーズ名探偵小説を書くに至った法月は、後年シムノンの影響を受けてパズラー志向から情緒小説に流れていった都筑の“変節“の疑問を、「後期ツヅキ問題」として吐露。一方、編集者として一連の都筑エッセイの編纂に関わった小森は、「なぜ都筑道夫は国民作家になれなかったか?」という魅力的な“謎“に一つの解を提示する。また司会の杉江松恋は、名探偵論争における都筑の不思議なまでの“腰砕け”ぶりを指摘することで、都筑道夫の従来のイメージに疑問を提示し、二人の論客の鋭い分析にさらに油を注ぐ。

 三者三様の考察が絡み合い、強い熱意を持って「黄色い部屋…」を構築しておきながら、結局最後まで住み続けなかった都筑道夫という“不思議な住人”を巡る濃厚な考察となった。本格ミステリファン必見、130分に渡るワンテーマセッション。

【日時】 2012年06月15日(金) 開場 19:00 開始 19:30
【会場】 新宿2丁目 / Ryu's Bar 道楽亭

東京都新宿区新宿2丁目-14-5 坂上ビル1F
都営新宿線「新宿三丁目駅」徒歩1分 / 東京メトロ丸ノ内線 「新宿御苑駅」徒歩3分

【料金】 800円(アーカイブ視聴料)

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