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東北大震災から一年三ヶ月。
『風化する光と影―東日本大震災特別リポート』(マイウェイ出版)は、どんどんメディアの隅に追いやられていく被災地の苦境を、手弁当で現地に通うフリー記者たちが、現在進行形で伝えようとした一冊だ。
あえて副題に「メデイアから消えつつある震災”の中間報告 」と謳ったとおり、彼らの取材は今も続いている。だが、その日々の取材成果を掲載する媒体は残念ながら少ない。この本も決して店頭で飛ぶように売れたわけではなく、苦戦を強いられている。震災一年の区切りがあって初めて形になり得たレポートではあったが、同じ形の連続刊行は難しいという。だが今日も彼らの地道な取材は続いている。その取材成果をできる限りリアルタイムで伝えたいという熱い思いを受けて、Live Wireでは彼らの“取材報告会”をシリーズとしてお届けすることになった。
例えば、この本の取材行以降、畠山理仁の現地取材は以前にまして活発化した。夜はマンガ喫茶に泊り、現地の食堂や酒場で地元の人達の生の声に触れながら、毎週のように被災地に身を置く日々だ。標的の一つは、政治的には“事故終息”宣言を下された形になっている福島第一原発。ついに内部取材に成功したものの、“終息”したはずの現場では、写真撮影お断りのお達しが下る。いまなお手足を縛られたような不自由な取材を強いられる現実。それは現地を歩いた者でなければ知ることのない現実だ。だからこそ、その目に焼き付けてきた「自分の目で見た事故現場」の報告をしたい、と思うのだろう。“フクイチ”取材を同道した木野龍逸も加わっての、渾身のレポートとなる。
また、すっかり日常を取り戻したように思われる湾岸部の街の生活も、復旧には程遠い。金・人・物、総てが足りない。苦悩はむしろ時間とともに過酷になる。原発のような派手なトピックスではないだけに、メディアからでは知りえない実態がまだまだある。東北の湾岸部を歩き、津波被害の傷跡に今も苦しむ人々の姿を地道に取材し続ける、渋井哲也の取材にも注目して欲しい。
【日時】 2012年06月13日(水) 開場 19:00 開始 19:30
【会場】 新宿2丁目 / Ryu's Bar 道楽亭
東京都新宿区新宿2丁目-14-5 坂上ビル1F
都営新宿線「新宿三丁目駅」徒歩1分 / 東京メトロ丸ノ内線 「新宿御苑駅」徒歩3分
【料金】 800円(アーカイブ視聴料)
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