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以来、囲碁、将棋、コントラクト・ブリッジ、チェスとゲームづくしの趣向と緻密なロジックでマニアを唸らせた「ゲーム殺人事件」三部作、SFに転じた『腐蝕の惑星』では存在論を揺るがす設定を描き、推理業界パロディ小説「ウロボロス」三部作では多くの作家、評論家を実名で登場させるなど、ジャンルを横断する幅広い振幅をみせる。一方、十五年越しの超大作『闇に用いる力学』 では、『匣の中の失楽』をも超える濃密に錯綜した世界を描いており、名実ともに「巨匠」の域に達した今も、常に話題作をシーンに投じ続けている。
そして、本年2012年は、プロデビュー35周年のメモリアルイヤー。今回のイベントは、久々にマニア心をソソる迷宮的な作品となった最新刊『かくも水深き不在』の刊行と、作家生活35周年、そして彼の2日遅れの誕生パーティ(本来のお誕生日は9月17日)という3つの慶賀が重なった記念イベントとなる。
ゲストにはデビュー作『盤上の夜』がいきなり直木賞候補となり、今や最も注目される作家の一人となった宮内悠介をゲストに迎える。
『盤上の夜』は言わずと知れたゲームづくしの連作短編集でもあり、竹本の『ゲーム殺人事件』とは推理とSFのジャンルの違いこそあれ、志向するものは極めて近い。現に、竹本は同書読了後に「参った。震えた。」と絶賛のTweetを残し、一方、宮内も『かくも水深き不在』の推薦文『切り札乱舞の新作』で、読者時代からの竹本作品へのリスペクトを語るなど、「ゲーム」という共通のキーワードを挟んで、両者の“相思相愛”ぶりは相当のものだ。
共にデビュー作からいきなり斯界の注目を浴びるという、プロ作家としての有り様も非常に似ており、宮内にとってはSF界での山田正紀(今年4月にLive Wire#94で対談。[有料完全版])に続いて、ゲーム小説での“父”竹本とのルーツ・トークには期すものがあるに違いない。
二人を繋ぐ司会役としては、『本格ミステリ鑑賞術』を刊行したばかりの書評家・福井健太を迎える。本格ミステリとSFを跨いだ竹本作品の本質を理解する読み手としてだけでなく、宮内の早大ミステリ研の先輩でもある氏のリードで、いかなる話題が飛び出してくるかにも期待したい。

【日時】 2012年09月19日(水) 開場 19:00 開始 19:30
【会場】 Live Wire「ビリビリ酒場」新宿
〒160-0022
東京都新宿区新宿5丁目11-23 八千代ビル2F (「地鶏ちゃんこ料理・悠」の右、階段を上がる)
■都営新宿線 新宿三丁目駅C6~8出口から徒歩5分
■東京メトロ丸ノ内線&副都心線 新宿三丁目駅B2出口から徒歩6分
東京都新宿区新宿5丁目11-23 八千代ビル2F (「地鶏ちゃんこ料理・悠」の右、階段を上がる)
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【料金】 800円(アーカイブ視聴料)
トークイベント「Live Wire」はイベント終了後も、ネットからのTipping(投げ銭)ができます。
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