おもしろノンフィクションは永遠に不滅です! 雑誌「レポ」はこれからどこへ行くのか~北尾トロ&下関マグロ爆裂トーク

雑誌「レポ」は特殊な雑誌です。掲載されている記事は連載ものも含めてすべてノンフィクションのみ。それも「おもしろい」ほうに大きく舵をきったものば かりです。また、一部の例外を除いて一般書店では販売せず、通信販売のみ、というスタイルを貫いています。しかも基本は1号ごとのバラ売りをせず、1年単 位の定期購読だというのです。雑誌の創刊者であり、編集長である北尾トロ氏はこれを「北尾トロからのお手紙」と定義しました。定期的におもしろい原稿が満 載の手紙が家に届く、こんな素敵なことはないじゃないですか、と。
そんな風変わりなコンセプトで「レポ」丸が船出をしてから早くも2年が経ちました。出版業界、とりわけ雑誌部門が厳寒の冬を迎えたといわれるこの時代 に、善戦をしているといえるでしょう。しかし今後は? 今の雑誌が扱わなくなったノンフィクション記事を読者に届けるという「レポ」の方針は、この先どう なっていくのでしょうか。
Biri-Biri酒場は、そして杉江松恋は「レポ」を全面的に応援したいと思います。世の中に「おもしろノンフィクション」を広めていくために、雑誌文化の命脈をつないでいくために、そして優秀なライターをこの先も育てていくために。
イベントでは北尾編集長の他、下関マグロさんをお招きして、「レポ」の考える「おもしろノンフィクション」がどういうものなのか、楽しい雑誌とはどうあ るべきなのか、についてお聞きしていこうと思います。できればあれだな、おもしろノンフィクションを何冊か紹介してくれると嬉しいな。また1980年代の 雑誌文化を通り過ぎてきたお二人に、それがどのようなものだったかも話していただきます。もちろん雑誌「レポ」の販売もあり! どうぞお楽しみに。(杉江 松恋)
レポ公式サイト:http://www.repo-zine.com/
最近は「ミステリマガジン」のような専門誌だけではなく「ダ・ヴィンチ」のような一般誌でも特集を組まれる機会が増え、ますます注目度が上がってきてい る北欧ミステリー。人口わずか32万という小国ながら知られざるミステリー大国であるアイスランドからはアーナルデュル・インドリダソン『湿地』(東京創 元社)という本年ベストテン級の傑作が紹介され、デンマークの作家ユッシ・エーズラ・オールスンの警察小説〈特捜部Q〉が文庫化され、来年にはフィンラン ド・ミステリーの翻訳も予定されているといった具合に、作品紹介も非常に活発に行われています。
世界には(自分の)まだ見ぬ強豪がたくさんいる、ような気がする。でも、今の自分にはそれらを受け止めるだけの力がまったくない……。
知らない町を歩いてみたい。どこか定食屋に入りたい ~定食評論家にして古本マニア、今柊二が教える町歩きのススメ~ ――いい古本屋のそばにはいい定食屋があることが多い。 ――「おかしのまちおか」のそばには不思議といい定食屋がある。 ネット上ですべてが事足りる世の中ではありますが、知らない町を歩く楽しみは今も昔も変わりません。昔から古本好きの人には「遠征」好きが多く、自分が 縄張りとする町だけではなく、まだ「荒らされて」いない漁場を求めて、あっちへふらふら、こっちへふらふらとさまよってきたのでした。いや、古本に限ら ず、それぞれの趣味人にはそれぞれの町歩きの楽しみがあるのでしょう。 先日『丼大好き』(竹書房文庫)を上梓した今柊二は、そうした町歩き派の一人です。日本全国を股にかけて歩き回っている氏の信念は「栄養バランスのいい 食事をとること」。大学時代に親元を離れて下宿生活を送っていた氏にとって、三食をきちんととり、しかも栄養バランスが偏らないように配慮することは死活 問題でした。その中で「良い定食屋」を見分ける選択眼も磨かれていったのです。いまや日本でも有数の定食評論家となった氏に、今まで入ってきた良い定食 屋、忘れがたい印象を残してくれた味のある店についてうかがいます。また、学生さん向けに「良い学食」のベストも紹介していただく予定。町歩きのヒントに なる話題がたくさん出るはずです。まずはトークをご覧ください。(杉江松恋) [出演] 今柊二 1967年、愛媛県生まれ。横浜国立大学卒。会社勤務のかたわらミニコミ誌「畸人研究」を主宰。また定食評論家として日本の食文化に関する本を多数著している。代表作に『定食学入門』『定食と古本』など。近著に『丼大好き』がある。 [聞き手] 杉江松恋(書評家・ライター)
限界研「ミステリの批評がこんなに楽しいわけがない!」 『21世紀探偵小説 ポスト新本格と論理の崩壊』(南雲堂)刊行記念イベント まずは「限界研」とはなんぞや? という人のために簡単に紹介を。








