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[#135] 2012年11月12日(月)

ライター人生百人百様#4
雑誌「レポ」はこれからどこへ行くのか~北尾トロ&下関マグロ爆裂トーク

北尾トロ&下関マグロ おもしろノンフィクションは永遠に不滅です! 
雑誌「レポ」はこれからどこへ行くのか~北尾トロ&下関マグロ爆裂トーク


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 雑誌「レポ」は特殊な雑誌です。掲載されている記事は連載ものも含めてすべてノンフィクションのみ。それも「おもしろい」ほうに大きく舵をきったものば かりです。また、一部の例外を除いて一般書店では販売せず、通信販売のみ、というスタイルを貫いています。しかも基本は1号ごとのバラ売りをせず、1年単 位の定期購読だというのです。雑誌の創刊者であり、編集長である北尾トロ氏はこれを「北尾トロからのお手紙」と定義しました。定期的におもしろい原稿が満 載の手紙が家に届く、こんな素敵なことはないじゃないですか、と。

 そんな風変わりなコンセプトで「レポ」丸が船出をしてから早くも2年が経ちました。出版業界、とりわけ雑誌部門が厳寒の冬を迎えたといわれるこの時代 に、善戦をしているといえるでしょう。しかし今後は? 今の雑誌が扱わなくなったノンフィクション記事を読者に届けるという「レポ」の方針は、この先どう なっていくのでしょうか。
 
 Biri-Biri酒場は、そして杉江松恋は「レポ」を全面的に応援したいと思います。世の中に「おもしろノンフィクション」を広めていくために、雑誌文化の命脈をつないでいくために、そして優秀なライターをこの先も育てていくために。
 
 イベントでは北尾編集長の他、下関マグロさんをお招きして、「レポ」の考える「おもしろノンフィクション」がどういうものなのか、楽しい雑誌とはどうあ るべきなのか、についてお聞きしていこうと思います。できればあれだな、おもしろノンフィクションを何冊か紹介してくれると嬉しいな。また1980年代の 雑誌文化を通り過ぎてきたお二人に、それがどのようなものだったかも話していただきます。もちろん雑誌「レポ」の販売もあり! どうぞお楽しみに。(杉江 松恋)

 レポ公式サイト:http://www.repo-zine.com/

[日時] 2012年11月12日(月) 開場 19:00 開始 19:30
[料金] 250円(アーカイブ視聴料)
[#134] 2012年11月6日(火)

ミステリ酒場:非英語圏ミステリ世界一周#2
「翻訳家・柳沢由実子さんに北欧ミステリーの楽しみ方を教えてもらおう!」

ヘニング・マンケル  最近は「ミステリマガジン」のような専門誌だけではなく「ダ・ヴィンチ」のような一般誌でも特集を組まれる機会が増え、ますます注目度が上がってきてい る北欧ミステリー。人口わずか32万という小国ながら知られざるミステリー大国であるアイスランドからはアーナルデュル・インドリダソン『湿地』(東京創 元社)という本年ベストテン級の傑作が紹介され、デンマークの作家ユッシ・エーズラ・オールスンの警察小説〈特捜部Q〉が文庫化され、来年にはフィンラン ド・ミステリーの翻訳も予定されているといった具合に、作品紹介も非常に活発に行われています。

 その中でもやはり中心になっているのはスウェーデン。マイ・シューヴァルー&ペール・ヴァールーの〈マルティン・ベック〉シリーズは北欧ミステリーの1 つの祖形になりました。その衣鉢を継ぐのがヘニング・マンケルの〈クルト・ヴァランダー〉シリーズで、今年も話題作『ファイアーウォール』(創元推理文 庫)が刊行されました。現在の世界で警察小説作家十傑を選ぶとしたら、ヘニング・マンケルは間違いなく上位に入る作家でしょう。

 北欧、特にスウェーデンはいったい今、何が起きているのか。世界中のファンが注目する国のミステリー事情を柳沢由実子さんにお話いただきます。柳沢さん はヘニング・マンケルの自宅も訪問し、その素顔もよく知る翻訳者です。きっと、知られざるヘニング・マンケル像についてもお話いただけることでしょう。ど うぞお楽しみに。

 なお、11月13日(火)には『靄の旋律』(集英社文庫)でデビューを飾った俊英アルネ・ダールが来日し、スウェーデン大使館で記念講演を行う予定です。そちらも併せてご参加ください。詳細はスウェーデン大使館公式ホームページで告知される予定です。(杉江松恋)


[出演者紹介] 
柳沢由実子 上智大学文学部英文学科卒。ストックホルム大学スウェーデン語科卒。ヘニング・マンケル、カーリン・アルヴテーゲン、アーナルデュル・インドリダソンなどの翻訳で知られる。

[日時] 2012年11月6日(火) 開場 19:00 開始 19:30
[会場] Live Wire「ビリビリ酒場」新宿
〒160-0022
東京都新宿区新宿5丁目11-23 八千代ビル2F (「地鶏ちゃんこ料理・悠」の右、階段を上がる)
■都営新宿線 新宿三丁目駅C6~8出口から徒歩5分
■東京メトロ丸ノ内線&副都心線 新宿三丁目駅B2出口から徒歩6分
[料金] 250円(アーカイブ視聴料)
[#133] 2012年11月2日(金)

『東京12チャンネル運動部の情熱』(集英社)発売記念
実録!白石剛達(元・東京12チャンネル運動部部長)が語る昭和スポーツ裏面史

書影


 『東京12チャンネル運動部の情熱』(発売中)は、数多の伝説的スポーツ中継を生んだ東京12チャンネル(現・テレビ東京)のテレビマンたちの奮闘を描いたノンフィクションだ。
 東京オリンピックに沸いた1964年、12チャンネルは開局するなり財政難と低視聴率にあえぎ “テレビ番外地”と揶揄されていた。
 しかし、スポーツ中継に力を入れサッカーワールドカップ、モハメド・アリの世界戦、箱根駅伝などを日本で初めて放送したほか、女子プロレス、キックボクシング、ローラーゲームのブームを生み出した。
 それらを手がけた12チャンネル伝説のプロデューサー白石剛達が、Live Wireに降臨!


[日時] 2012年11月2日(金) 開場 19:00 開始 19:30
[会場] Live Wire「ビリビリ酒場」新宿
〒160-0022
東京都新宿区新宿5丁目11-23 八千代ビル2F (「地鶏ちゃんこ料理・悠」の右、階段を上がる)
■都営新宿線 新宿三丁目駅C6~8出口から徒歩5分
■東京メトロ丸ノ内線&副都心線 新宿三丁目駅B2出口から徒歩6分
[料金] 250円(アーカイブ視聴料)
[#132] 2012年10月30日(火)

ガイブン酒場#1
「杉江松恋が申しております。もっと外国文学に詳しくなりたいな、と。」

杉江松恋  世界には(自分の)まだ見ぬ強豪がたくさんいる、ような気がする。でも、今の自分にはそれらを受け止めるだけの力がまったくない……。

 そんな思いに駆られるようになったのはここ数年のことです。まだ見ぬ強豪、すなわち世界の優れた小説家たち。私、杉江松恋はミステリーという小説の一 ジャンルに自身の活動範囲を限定してきたライターです。もちろんそれ以外の分野でも読書はしてきましたが、胸を張って「本読みです」と言えるレベルではあ りません。

 でも、それでいいんじゃないの?

 自分対世界の小説の闘いで自分が負けるのって、当たり前のことなんじゃないの? だって、自分が「小説」を知っているなんておこがましい言い草なんだから。小説って圧倒的に大きくて、素晴らしくて、時には人を打ちのめしてしまうものなんじゃなかったっけ。

 そう思ったとき、私は一つの決意をしました。

 よし、一からやり直すつもりで最先端の外国文学を読もう。

 このイベントは、そんな気持ちで始めるものです。手っ取り早く言えば、外国文学の最新情報をお知らせするイベント。翌月以降に出る外国文学を他に先んじ て読ませていただき、そのどこがおもしろかったのかをイベントに来られたお客さんに言葉で伝えるというものです。もちろん杉江は外国文学という分野では門 外漢もいいところですから、いろいろ間違ったことも言うでしょう。それを正すために、各社の編集者の方などにお越しいただき、助言をしていただきます。ぜ ひ会場に来て、杉江と一緒に外国文学の楽しさを学んでいきませんか? 河出書房新社、新潮社、白水社の各社がこのイベントに協力をしてくださることになり ました。毎月最終火曜日に開催の予定です。どうぞお楽しみに。(杉江松恋)

[日時] 2012年10月30日(火) 開場 19:00 開始 19:30
[会場] Live Wire「ビリビリ酒場」新宿
〒160-0022
東京都新宿区新宿5丁目11-23 八千代ビル2F (「地鶏ちゃんこ料理・悠」の右、階段を上がる)
■都営新宿線 新宿三丁目駅C6~8出口から徒歩5分
■東京メトロ丸ノ内線&副都心線 新宿三丁目駅B2出口から徒歩6分
[#128] 2012年10月16日(火)

ライター人生百人百様#3
今柊二「知らない町を歩いてみたい。どこか定食屋に入りたい」

知らない町を歩いてみたい。どこか定食屋に入りたい ~定食評論家にして古本マニア、今柊二が教える町歩きのススメ~ ――いい古本屋のそばにはいい定食屋があることが多い。 ――「おかしのまちおか」のそばには不思議といい定食屋がある。 ネット上ですべてが事足りる世の中ではありますが、知らない町を歩く楽しみは今も昔も変わりません。昔から古本好きの人には「遠征」好きが多く、自分が 縄張りとする町だけではなく、まだ「荒らされて」いない漁場を求めて、あっちへふらふら、こっちへふらふらとさまよってきたのでした。いや、古本に限ら ず、それぞれの趣味人にはそれぞれの町歩きの楽しみがあるのでしょう。 先日『丼大好き』(竹書房文庫)を上梓した今柊二は、そうした町歩き派の一人です。日本全国を股にかけて歩き回っている氏の信念は「栄養バランスのいい 食事をとること」。大学時代に親元を離れて下宿生活を送っていた氏にとって、三食をきちんととり、しかも栄養バランスが偏らないように配慮することは死活 問題でした。その中で「良い定食屋」を見分ける選択眼も磨かれていったのです。いまや日本でも有数の定食評論家となった氏に、今まで入ってきた良い定食 屋、忘れがたい印象を残してくれた味のある店についてうかがいます。また、学生さん向けに「良い学食」のベストも紹介していただく予定。町歩きのヒントに なる話題がたくさん出るはずです。まずはトークをご覧ください。(杉江松恋) [出演] 今柊二 1967年、愛媛県生まれ。横浜国立大学卒。会社勤務のかたわらミニコミ誌「畸人研究」を主宰。また定食評論家として日本の食文化に関する本を多数著している。代表作に『定食学入門』『定食と古本』など。近著に『丼大好き』がある。 [聞き手] 杉江松恋(書評家・ライター)

[日時] 2012年10月16日(火) 開場 19:00 開始 19:30
[会場] Live Wire「ビリビリ酒場」新宿
〒160-0022
東京都新宿区新宿5丁目11-23 八千代ビル2F (「地鶏ちゃんこ料理・悠」の右、階段を上がる)
■都営新宿線 新宿三丁目駅C6~8出口から徒歩5分
■東京メトロ丸ノ内線&副都心線 新宿三丁目駅B2出口から徒歩6分
[料金] 250円(アーカイブ視聴料)
[#127] 2012年10月9日(火)

限界研「ミステリの批評がこんなに楽しいわけがない!」

21世紀探偵小説 限界研「ミステリの批評がこんなに楽しいわけがない!」 『21世紀探偵小説 ポスト新本格と論理の崩壊』(南雲堂)刊行記念イベント まずは「限界研」とはなんぞや? という人のために簡単に紹介を。
「限界研」(旧・限界小説研究会)は、80年前後生まれの文芸評論家を中心とした現代社会/文化をめぐる研究活動を行う会です。この研究会では主に現代思 想や文芸批評、社会学などを中心とした読書会を月に一回、都内の某所にて開き、かつオタク系文化評論(サブカルチャー評論)や情報社会論などに関した批評 活動を行っています。その活動の結果として、研究会名義で『探偵小説のクリティカル・ターン』『社会は存在しない』などの共著本を刊行しています。(文 責:蔓葉信博)
今から25年前、後に〈新本格ミステリ〉ムーブメントの嚆矢とされることになる里程標的作品、綾辻行人『十角館の殺人』が刊行されました。ミステリーを 巡る批評が〈新本格〉以前と以降で大きく様変わりしたことは間違いありません。小説の評論が同時代批評の側に大きく傾いた形で語られるようになったのは、 1990年以降の大きな特徴の一つでもあります。そうした立場を取る論者にとっては、ミステリーとは時代精神のもっとも明瞭な鏡なのでした。 『21世紀探偵小説論』も、そうした「外」への接続を重んじる論者たちによる評論集であると私は考えました。1987年に端を発した新本格ムーブメントの 「その後」に備えようという予測に加えて、ムーブメントの中で顕在化してきた動きを「論理の崩壊」という概念で解釈する試みが行われています。また「序 論」の執筆者である飯田一史は、それらが「外部環境の変質」と密接に関わっているという立場を表明しています。「外」と「内」の連関を動的に把握しきるこ とができるか、というのが本書を読むにあたっての杉江の最大の関心事でした。さて、首尾はいかに。 もろもろ書き連ねましたが、タイトルにもあるとおり、聴いて楽しめるイベントにしてなると思います。今回は限界研からの持ち込み企画ですので、会員の飯 田一史、海老原豊、岡和田晃、蔓葉信博、藤田直哉、渡邉大輔(敬称略)のうち3名が登壇します。トーク中には「限界研が選ぶ2012年のミステリベスト 3」も発表される予定。ミステリー評論に関心がある方はぜひ会場に足を運んでみてください。(杉江松恋)

[日時] 2012年10月9日(火) 開場 19:00 開始 19:30
[料金] 800円(アーカイブ視聴料)
[#126] 2012年10月4日(木)

大森望のSF招待席#3
“日本SFの夏”が来た!〜『屍者の帝国』&新ハヤカワSFコンテストができるまで

大森望
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「日本SFは2000年を境に“冬の時代”の長いトンネルを抜け、いまやうららかな春を(もしくは、さわやかな初夏を)迎えている。(大森望『ぼくの、マシン ゼロ年代日本SFベスト集成[S]』序文より 2010・10)」


 

 1990年代後半の「日本SF冬の時代」論争から十余年。地道な復活の道のりを重ね、冲方丁・伊藤計劃らが読書界全体へ大ブレイク。そして今年は円城塔の芥川賞受賞、宮内悠介の直木賞候補と慶事も相次ぎ、ジャンル全体が豊穣なエネルギーに満たされてきた実感がある。いよいよ「SF夏の時代」が現実となりつつあるのだ。

 梅雨明け宣言にあたるのは、新・ハヤカワSFコンテストの開始と、そしてこの夏最大の話題作・伊藤計劃×円城塔『屍者の帝国』の刊行といっていいだろう。

 今回の「SF招待席」は、この象徴的な2つの“事件”を支えた、日本SF復活のキーマンである二人の編集者、早川書房編集部・塩澤快浩氏と、河出書房新社・伊藤靖氏の2人をゲストに迎え、新SFコンテストの舞台裏と 『屍者の帝国』が出来るまでを赤裸々に語っていただこうと思う。

 ――塩澤氏はハヤカワSFシリーズJコレクション、ハヤカワ文庫JA「リアル・フィクション」 を企画、伊藤氏も河出文庫《20世紀SF》や《NOVA》シリーズ担当と、「SFの春」を呼びよせる上で大きな役割を果たした叢書の編集者でもある。彼らがなぜ冬の時代に屈することなく、“夏への扉”の存在を信じ続けることができたのかを、是非聞いてみたい。


 河出書房新社『屍者の帝国』特設ページ

 ハヤカワ・オンライン第一回ハヤカワSFコンテスト募集のお知らせ
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[日時] 2012年10月4日(木) 開場 19:00 開始 19:30
[会場] Live Wire「ビリビリ酒場」新宿
〒160-0022
東京都新宿区新宿5丁目11-23 八千代ビル2F (「地鶏ちゃんこ料理・悠」の右、階段を上がる)
■都営新宿線 新宿三丁目駅C6~8出口から徒歩5分
■東京メトロ丸ノ内線&副都心線 新宿三丁目駅B2出口から徒歩6分
[料金] 800円(アーカイブ視聴料)
[#125] 2012年10月2日(火)

ライター人生百人百様#2
「兼業古本屋のできるまで。とみさわさん、何やってるんすか」

杉江松恋 やいや、びっくりした。エキレビ!でも活躍しているとみさわ昭仁さんは、ゲームを作る人であり、『人喰映画祭(満腹版)』をはじめとする本の著者であり、何よりも「蒐集原人」としていろいろなものを集めるコレクターなのだけど(つまり、1つの言葉で職業や属性を表すことが難しい)、そこにもう一つの肩書きが加わることになったのである。

 古本屋の店長だ。

 しかも場所は神保町! さらに言えば駅近! もっと言えば地下鉄神保町駅を出て一分後には着いてしまう(うち半分くらいは階段を上る時間)激近である。

 ライターの中には当然ながら本をはじめとする紙の印刷物を好む人が多い。だから古本屋を始めてしまった人も何人か知っていた。でも、古本マニアの聖地である神保町で開業した人は、身近な中では初めてだ。わかっていることは専業ではなく、店舗はとみさわさんの事務所も兼ねているということだけである。いったいどうして? 勝算はあるの? その本屋ではいったい何を売るの? というか今度行くよ!

 というわけで10月末に開業する「とみさわ昭仁の古本屋(※店名は「マニタ書房」に決定)」について根堀り葉堀り聞いてみることにしました。古本屋のおやじに憧れを持っている人、将来やってみたいと思っている人、集まれ。とみさわ昭仁版・古本屋入門です。

 

とみさわ 昭仁(とみさわ あきひと)
1961年東京都墨田区生。蒐集原人を自称。食人をテーマにした映画グッズをはじめ、80年代の歌謡曲や覆面歌手のレコード、トレーディングカードなどのコレクター。 ゲームシナリオ等の他、ゲーム攻略本や自身のコレクションに関する記事・書籍を多数執筆。
テクニカルイラストレーターとして会社勤務の傍ら、歌謡曲同人誌『よい子の歌謡曲』に投稿、のちにスタッフとして加入する。邦楽廃盤レコード雑誌『季刊リメンバー』高護、『東京おとなクラブ』遠藤愉、中森明夫ら歌謡系ミニコミ誌の人脈を得て、アイドル記事のフリーライターとして活躍。『スコラ』誌のゲーム記事を担当したのがきっかけでゲーム関連の記事執筆を開始。月刊アスキー編集長に転じた 遠藤愉の紹介で『ファミコン通信』のコーナー記事「ファミコン出前一丁」を担当。1991年夏『ポケットモンスター』の製作者・田尻智が代表を務める「ゲームフリーク」に参加、出版部主任を務めた。2009年にゲームフリークを退社し、再びフリーに。2012年10月末、神保町に特殊古書店「マニタ書房」を開店予定。

とみさわ昭仁公式サイト「akihito tomisawa index


[日時] 2012年10月2日(火) 開場 19:00 開始 19:30
[会場] Live Wire「ビリビリ酒場」新宿
〒160-0022
東京都新宿区新宿5丁目11-23 八千代ビル2F (「地鶏ちゃんこ料理・悠」の右、階段を上がる)
■都営新宿線 新宿三丁目駅C6~8出口から徒歩5分
■東京メトロ丸ノ内線&副都心線 新宿三丁目駅B2出口から徒歩6分
[料金] 800円(アーカイブ視聴料)
[#123] 2012年09月26日(水)

中島麻美&安田純平&常岡浩介「なぜライターは取材し続けると貧乏になるのか?〜海外・戦場取材編

安田純平 常岡浩介中島麻美
 先月、中島麻美は、鈴木智彦・畠山理仁とのトリオ(自称「ライター界のドリカム」)でLive Wireに初登場。三人の共通課題である、東北大震災の被災地取材の最大の難点


「なぜライターは取材し続けると貧乏になるのか?」

という根源的な問いを投げかけた…わけだが。

 各人の福島第一原発の取材報告や映像、そして原発労務者派遣業社長の生々しい証言という、あまりに“美味しい”素材が並んだ結果、タイトルに掲げた問いはうっかり着地することを忘れ、一同の頭上をスルーしていく結果となった。

 無論彼らの取材成果を見れば、大手メディアが伝える表層的な情報は如何にマイルドで、牙を抜かれた腑抜けな情報であるかは一目瞭然。ならば、彼らが困窮するのもおのずと頷ける話ではある。彼らの取材してきた素材はディープすぎ、大政翼賛的な現在の宦官メディアには、陽の目を見る場所がない。ーー要するに「売れない」のだ。

 この構図は、決して被災地取材だけのものではない。
 むしろさらに重篤な状況に置かれているのは、海外の戦地を巡るフリー記者、いわゆる“戦場記者”たちであろう。

 今日も戦地では人が死に、自由を蹂躙され、大国のエゴやグローバリズムのゴリ押しが断行されている。しかし、この国の近視眼的な報道メディアと読者は、特に報道管制や情報統制が行われているわけでもないのに、“海の向こうに戦争がある”事実をやり過ごそうとする。否応なく連結された今の世界においては、“対岸の火事”がいつ我々の日常を暗転させるかもわからないというのに、だ。

 売れない写真、書けるアテのない取材と半ば覚悟しながら、“戦場記者”は自腹で戦地に赴く。書く仕事で得たばかりではない小金、気の遠くなるような時給数百円の積み重ねを、バカ高い燃油サーチャージ代に置き換えて、イラクへ、アフガンへ、東ティモールへ、ソマリアへ、コンゴへ。神風特攻隊の如き彼らの蛮勇を受け止める、国際紛争地域は星の数だ。

「なぜライターは取材し続けると貧乏になるのか?」

 というテーゼを馬鹿正直に問うことは、実は全く無駄なことなのかもしれない。

 スイカ頭の我らが同胞は、劣化ウラン弾によって量産されたコソボの白血病の赤ん坊たちより、福島産の米が中国製のインチキ計測器を揺らす、毛虫ベクレルの数値が遥かに気になるという。そして、メディアはアイドル風情の人気投票に一喜一憂するばかりで、スーダンの大量虐殺に投入された中国製の武器の不気味な意図になど、一行も費やす気がない。

 それでも彼らは出かけていく。
 書く媒体のアテは皆無、取材費はすべて自前、命の保証ゼロ。

 何人も、見るべき事実があると信じた人間を止めることはできない。彼らは“その瞬間”を見定めるのは自分でなければならないという、半ば強迫神経症にも似た衝動に突き動かされている。

 “きょうじん”という言葉に、どういう漢字を当てるにせよ、彼らはそういう人間だ。
極限の死地を漂い、稀有な体験をし、見たものを人に伝えずには居られない。

 今回も題名通りの予定調和なトークは、決して期待できないだろう。
しかし“きょうじん”な彼らが、命を的にその目で見てきた光景を、人々の言葉を、そして自身の心の震えを直に聞く、この一夜の体験は、一生戦地に立つことなどないであろう僕等に、別種の修羅場を垣間見させてくれるはずだ。

 “憑かれた人生”と言う名の戦場を。

 

安田純平(やすだ じゅんぺい)
1974年埼玉県生。フリージャーナリスト。一橋大学社会学部卒。1977年信濃毎日新聞入社。2002年3月、休暇を取り個人でアフガニスタン取材。4月文化部に異動。12月再度休暇を取り、イラク取材。2003年1月退社。フリーに転身。2月からイラクに滞在、この間イラク軍やイラク警察に数度拘束される。2004年4月14日ファルージャ近郊で武装勢力に拘束されたが17日解放。この経緯が日本国内で大きく報道され、バッシングを受ける。『囚われのイラク:混迷の「戦後復興」』(現代人文社)『誰が私を「人質」にしたのか―イラク戦争の現場とメディアの虚構』(PHP研究所)を出版。2005年1月スマトラ沖地震で被災したアチェを取材。内戦状態で取材が困難となったイラクに入国して取材するため、2007年、イラク軍関連施設で料理人として働きながら、基地建設現場や民間軍事会社事務所など取材。2010年『ルポ 戦場出稼ぎ労働者』(集英社新書)を出版。

電子版安田純平http://jumpei.net
Twitterアカウント@YASUDAjumpei
ガジェット通信http://getnews.jp/archives/author/jumpei
 

常岡浩介(つねおかこうすけ)
1969年、長崎生。早稲田大学在学中にアルジェリア、リビアなどを旅し、日本に伝えられている状況と現地の状況のギャップを知り、ジャーナリストを志す。1994年長崎放送に報道部記者として入社。1998年退社し、フリーに。2000年イスラム教に改宗(改宗後の名前はシャミル)。2001年6月チェチェン共和国取材中に行方不明と報道される。「日本国籍のチェチェン国際テロリスト」と報道され、2004年ロシア秘密警察に身柄を拘束され、強制退去処分。写真週刊誌「FLASH」2003年1月21日号で『認定!ジャーナリスト貧乏日本一』と紹介される。2008年『ロシア 語られない戦争 チェチェンゲリラ従軍記』(メディアワークス・角川グループパブリッシング)を出版。2010年4月アフガニスタンで、タリバン幹部を取材直後誘拐され、同年9月解放される。2011年9月パキスタンでの取材活動での取材活動中、パキスタン当局に拘束される。空港ロビーで6日間拘束され続け、同日強制送還により帰国。拘束していた情報機関職員は日本政府からの依頼による拘束と説明していたが、日本大使館は依頼を否定している。またパキスタン政府は拘束の理由については明らかにしていないが、地元の報道によると、常岡がアフガンでジハードに参加しようとしているために拘束したとしている。拘束中に大量の蚊に刺されたためにデング熱に罹患する。治癒直後の2011年10月28日、Live Wire#64 「拘束一代男〜常岡さんなんでそんなに捕まるの?」(自由すぎる報道協会#4)に出演。

シェルコの情報公開(公式):http://www.geocities.jp/shamilsh/
Twitteアカウント:@shamilsh https://twitter.com/shamilsh
Live Wire#64 「拘束一代男〜常岡さんなんでそんなに捕まるの?」(自由すぎる報道協会#4 2011年10月28日)



[日時] 2012年09月26日(水) 開場 19:00 開始 19:30
[会場] Live Wire「ビリビリ酒場」新宿
〒160-0022
東京都新宿区新宿5丁目11-23 八千代ビル2F (「地鶏ちゃんこ料理・悠」の右、階段を上がる)
■都営新宿線 新宿三丁目駅C6~8出口から徒歩5分
■東京メトロ丸ノ内線&副都心線 新宿三丁目駅B2出口から徒歩6分
[料金] 800円(アーカイブ視聴料)
[#122] 2012年09月25日(火)

ミステリ酒場スペシャル
ローレンス・ブロック酒場三連発 PART2
泥棒バーニー、殺し屋ケラー編 & ブロックおもてなし対策会議

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 全国のミステリファンに朗報です。

 10月にあのローレンス・ブロックが来日することが決定しました(その前の9月に新作も刊行予定)。来日記念イベントとして、10月にはご本人をお招きしてファンイベントを開催します。作家に直接質問をぶつけるチャンス到来!

 そして、LIVE WIREではこれに併せて、ミステリ酒場を連続開催します。名づけて「ブロック酒場」、もちろんゲストは“ブロック御用達”の翻訳家・田口俊樹さんです。前回、第1回は7月、マット・スカダー・シリーズを中心にトークを展開しましたが、第2回はスカダーシリーズ以外の、泥棒バーニー・ローデンバーや、殺し屋ケラーものについて語りあいましょう。

 そして来月はいよいよ、ローレンス・ブロック御大が登場です。今回は本丸である10月の来日に向けて“ブロック来日歓迎委員会”である田口・杉江両氏と共に御大を如何にもてなすか、どんな話をしたいかという対策会議の意味合いもあります! 前回参加された方はもちろん、3回通してのコンプリート参加を計画されている方には、楽しさも倍増間違いなし。ファン総出ブロック来日をもりあげましょう。

[日時] 2012年09月25日(火) 開場 19:00 開始 19:30
[会場] Live Wire「ビリビリ酒場」新宿
〒160-0022
東京都新宿区新宿5丁目11-23 八千代ビル2F (「地鶏ちゃんこ料理・悠」の右、階段を上がる)
■都営新宿線 新宿三丁目駅C6~8出口から徒歩5分
■東京メトロ丸ノ内線&副都心線 新宿三丁目駅B2出口から徒歩6分
[料金] 800円(アーカイブ視聴料)
[#121] 2012年09月19日(水)

「竹本健治デビュー35周年&『かくも水深き不在』刊行記念トーク」(ゲスト:宮内悠介)

かくも水深き不在 1977年4月、「探偵小説復権」を唱え、本格推理小説の牙城となった伝説の雑誌『幻影城』に、突如23歳の無名の新人の長編が連載されはじめた。ーーそれも『虚無への供物』の著者中井英夫の推薦という超弩級のお墨付きを得ての掲載。この作品こそ、後に『黒死館殺人事件』『ドグラ・マグラ』『虚無への供物』と並んで国産推理小説四大奇書と称される、竹本健治の商業デビュー作『匣の中の失楽』であった。

 以来、囲碁、将棋、コントラクト・ブリッジ、チェスとゲームづくしの趣向と緻密なロジックでマニアを唸らせた「ゲーム殺人事件」三部作、SFに転じた『腐蝕の惑星』では存在論を揺るがす設定を描き、推理業界パロディ小説「ウロボロス」三部作では多くの作家、評論家を実名で登場させるなど、ジャンルを横断する幅広い振幅をみせる。一方、十五年越しの超大作『闇に用いる力学』 では、『匣の中の失楽』をも超える濃密に錯綜した世界を描いており、名実ともに「巨匠」の域に達した今も、常に話題作をシーンに投じ続けている。

 そして、本年2012年は、プロデビュー35周年のメモリアルイヤー。今回のイベントは、久々にマニア心をソソる迷宮的な作品となった最新刊『かくも水深き不在』の刊行と、作家生活35周年、そして彼の2日遅れの誕生パーティ(本来のお誕生日は9月17日)という3つの慶賀が重なった記念イベントとなる。

 ゲストにはデビュー作『盤上の夜』がいきなり直木賞候補となり、今や最も注目される作家の一人となった宮内悠介をゲストに迎える。

 『盤上の夜』は言わずと知れたゲームづくしの連作短編集でもあり、竹本の『ゲーム殺人事件』とは推理とSFのジャンルの違いこそあれ、志向するものは極めて近い。現に、竹本は同書読了後に「参った。震えた。」と絶賛のTweetを残し、一方、宮内も『かくも水深き不在』の推薦文『切り札乱舞の新作』で、読者時代からの竹本作品へのリスペクトを語るなど、「ゲーム」という共通のキーワードを挟んで、両者の“相思相愛”ぶりは相当のものだ。

 共にデビュー作からいきなり斯界の注目を浴びるという、プロ作家としての有り様も非常に似ており、宮内にとってはSF界での山田正紀(今年4月にLive Wire#94で対談。[有料完全版])に続いて、ゲーム小説での“父”竹本とのルーツ・トークには期すものがあるに違いない。

 二人を繋ぐ司会役としては、『本格ミステリ鑑賞術』を刊行したばかりの書評家・福井健太を迎える。本格ミステリとSFを跨いだ竹本作品の本質を理解する読み手としてだけでなく、宮内の早大ミステリ研の先輩でもある氏のリードで、いかなる話題が飛び出してくるかにも期待したい。

[日時] 2012年09月19日(水) 開場 19:00 開始 19:30
[会場] Live Wire「ビリビリ酒場」新宿
〒160-0022
東京都新宿区新宿5丁目11-23 八千代ビル2F (「地鶏ちゃんこ料理・悠」の右、階段を上がる)
■都営新宿線 新宿三丁目駅C6~8出口から徒歩5分
■東京メトロ丸ノ内線&副都心線 新宿三丁目駅B2出口から徒歩6分
[料金] 800円(アーカイブ視聴料)
[#120] 2012年09月18日(火)

「“その日”が来てからでは遅すぎる! あなたの知らないお葬式のすべて〜ボッタクリの秘密から納得のエコ葬儀プランまで

杉江松恋 81w91928EAE83v8389839383i815B82DC82C782A982CC82A892A282A283t834083C838B81x
「冠婚・葬・祭」ーー人生の節目は何回か訪れるけれど、他の行事と違って、お葬式だけは「いつ」が予想できない。同じ式典でも結婚式や成人式なら、じっくり何ヶ月も“本番”までの時間があって、準備も心構えもできる。でも、「お葬式」だけはそうはいかない。そもそも、肉親の死に備えること自体けっして気分のいいものではないから、なんとなく気が引けてしまって、考えないようにしている人が大半だろう。

 でも、いざ「その時」がやってきてしまうと、もうストップが効かない。
 怒涛のようにやるべきことが襲いかかってきて、しんみりする暇などまったくない。親戚縁者への連絡、役所への届出、ご遺体の安置や保管、式場の手配、それぞれの宗派にあわせた式典の手続き、焼き場、お墓の手配…。そんな山のような手続きを、たった数日の間に、遺漏なく整えねばならないのだから、数え上げるだけでうんざりしてしまって、「誰か代わってくれ」と言いたくなる。

 そこで「お引き受けしましょう」と現れるのが葬儀屋さんという職業だ。

 半ばパニック状態の施主の代わりに、この難題をテキパキと片付けてくれる。「地獄に仏」などと書くと、事が事だけに縁起でもないと叱られてしまうかもしれないけれど、実際には本当に助かる代理人だと思う。

 ただ気にかかるのは、そんな厄介事の一切合財を引き受けてもらうお値段だ。
 どれだけ簡素にお願いしても、まず百万円単位でお金が飛んでいってしまう。
 業者も寡占だし、値引きを交渉すること自体、何か死者を冒涜しているようで後ろめたくもある。「自分じゃできないことだし仕方ないかぁ…」と、ため息混じりで貯金通帳とにらめっこしながらも、結局、業者さんのカタログ通りで事が進んでしまう。

 だが、実はもっと違う方法がありますよ、と教えてくれる人がいる。
 最近『葬式プランナーまどかのお弔いファイル』(文藝春秋)という本を刊行した、奥山晶子さんだ。


大卒で葬儀会社に二年ほど勤めたあと編集者に転じたが、葬儀業界の“ボッタクリ体質”をちょっとでも知らせたいと、自費出版で「フリースタイルなお別れ雑誌『葬』」と銘打った雑誌を創刊。自ら「D.I.Y.葬」と名付けた、業者に頼らない手作り葬儀のやりかたや、自前の祭壇づくりや遺体運搬のノウハウまでをお値段つきで公開してしまったのだ。
 今回出版した『葬式プランナーまどかのお弔いファイル』はそれを個別のケースに落とし込んだ物語形式のノウハウ集で、「俺の葬式に葬儀社は使うな!」と言い張る困ったオヤジさんや、「ワタシのお墓は樹木葬(墓石の代わりに木を植える)。無宗教だから、お葬式はあなたがプロデュースしてね♥」と無茶ぶりする無邪気なママなど、施主泣かせのエピソードが満載。

 だが、実際に奥山さんはそんなケースにもそれぞれの答えを準備。お値段はエコに、そして限られた時間に少しでも故人を思い返す余裕を残せるような、「あなたにぴったりのお葬式」を提案してくれる。

 今回のイベントでは、なぜ無茶な値段がまかり通ってしまうのかという葬儀業界の構造や、打って変わって想像力の限りを尽くした面白葬儀の数々の紹介、そしてもしあなたが喪主になったらどれぐらいのご予算で葬儀を行えるか「マイ葬儀プラン」のご相談などもOKとのこと。

 なかなか“予習”のできない「お弔い」の不思議な世界を、この機会に少し覗いて見ませんか?


[日時] 2012年09月18日(火) 開場 19:00 開始 19:30
[会場] Live Wire「ビリビリ酒場」新宿
〒160-0022
東京都新宿区新宿5丁目11-23 八千代ビル2F (「地鶏ちゃんこ料理・悠」の右、階段を上がる)
■都営新宿線 新宿三丁目駅C6~8出口から徒歩5分
■東京メトロ丸ノ内線&副都心線 新宿三丁目駅B2出口から徒歩6分
[料金] 800円(アーカイブ視聴料)