#019 2011.06.25(土)19:00〜(Live Start 19:30) ¥2000
ヤバいのは東電だけじゃない。after福島の今こそ問う!
このままでいいの? 隠蔽体質ニッポンVol.2
〜尖閣ビデオから福島原発へ。今、タガの外れた国日本に生きるということ〜
「怪人“sengoku38”と呼ばれて。私が尖閣ビデオを流した本当の理由」
一色正春
guest : 山口一臣(前「週刊朝日」編集長)
昨年11月、尖閣列島で不法魚漁中の中国漁船が、海上保安庁巡視船に“特攻”を仕掛けた生々しい映像が、You-tubeにアップロードされた。非公開を決め込む政府の方針と真っ向から対決を挑んだ投稿者はsengoku38と名乗る匿名者ーー後に現職の海上保安官・一色正春氏であったことが判明する。彼は国家公務員法違反で告発され、職も辞した。
加熱する報道の中、いつしか"sengoku38"は義賊的イメージを帶び、“平成の怪人20面相”の如く独り歩きしはじめる。憂国の士か? 公務員の職務を逸脱した愉快犯か? この事件をめぐる人々の感情を乱反射した言説が行き交う中、今年二月、不起訴処分となった一色氏は沈黙を破り、「何かのために sengoku38の告白」(朝日新聞出版)という手記を発表した。「私は自分の考えを他人に押し付けるのは本意ではない」「あのビデオを見て一人ひとりが意味を考えてほしい」と訴えた彼の真意がきちんと世に伝わったのどうかは、大いに疑問だ。
Live Wireでは、出演に先立って一色氏と面談して、じっくりその真意を聞いた。そこで浮かび上がってきたのは誠実に職務遂行しようと考えた一人の職業人の姿だった。公務員として荷なった責務を果たそうとしても、時の政府の方針の方針と衝突する。自分の尽くすべき相手は、国なのか、それとも国民なのか。真面目に悩み、そして職業人の誇りに賭けて行動した人。それが一色正春という人からうけた印象だった。
東日本大震災と福島原発の事故を通して、我々は「国家」が、国民の平和と安全に奉仕する組織ではないことを痛感させられた。一色氏の孤独な闘いは、今こそ私たちの実感と重なり、むしろ“after福島”の今こそ大きく光を放つものになったと考えるべきではないだろうか。尖閣ビデオ事件は、決してまだ「過去」にはなっていないのである。
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